好き嫌いがはっきりと別れるかもしれない作家だと思います。
今日が最終日、東京ステーションギャラリーへ行ってきました。
バロック風の暗く重厚な画面に酔っ払いやおどけた道化的な自画像、荒んだ教会を描き続けた作家です。自分を追い続けた結果、行き詰まり最後は自死をしてしまいました。
晩年に描かれた「私」という大作、これは真っ白なキャンバスの前に作家が呆然として座っている絵です。これを見た時は胸が痛みました。
前半から後半にかけての暗い作品群をぬけて、鮮烈な赤が使われたパンフにもなった最後のシリーズ、これは死を決めた後の諦めにも似た軽やかさがあったように思えました。
画集を購入しましたので、アトリエで観ることが出来ます。興味のある方はご覧になって下さい。